2010/10/26
サマルカンド市街地から車で15分、コニギルメロスという小さな紙すき工房を訪れた。
緑の庭園、放し飼いの動物、やさしくしてくれた人々。
桃源郷だった。
きょうはその第2話。
干された材料となる植物、声をかけてくれ、友人となったヨクブ(ヤコブ)。
材料となる枝からはいだ皮。煮出しているところ。
お調子者のオリフも、観光客たちがやてきて実演せなばならないときは、「仕事モード」に笑
工房では実際に手作りで紙を作っているものの、紙の生産場としてよりは、観光客ご一行がバスで乗りつけ「見学」にくるような場所としての顔のほうが色濃い。
紙作りを学んだ3人の寄宿生たちの若者たちが、伝統の技を着々と受け継ぎつつも、伝統の技を枯らさないために観光客のアテンドもしている。
3人目の若者。この3人が住み込みで仕事をしており、そのほかに初老の男性が3人、10人弱の女性たちが工房の仕事にたずさわっている。
ちなみに、この二人は恋人同士☆
観光客が来て急に「仕事モード」で表にでることになったが、ついさっきまで我々同士でばか話をしてふざけていたから、笑いがかくしきれていない(笑)
ぜんぶ紙で作られたもの。
がんばって観光客たちにひとつでも多く買っていってもらうというような空気はゼロ。
奥ゆかしくはにかみながら、説明を求められれば、丁寧にこたえている。
このような工程や作品の見学だけでももちろん楽しめると思う。しかし、ここに行けてよかったのと感じたのは、彼らとの交流、動植物とのゆったりとした時間だった。
それらは、次の回にて。
<行き方>
■サマルカンドのタシケント通り(歩道)を北上、左手のシヤブバザールを過ぎると、大きな車道にぶつかる。右手のほうに降りていくと、taxiや乗り合いバス乗り場がある。(この右はじの人が集まってるところ) ※地図もつけときます
■そこで1番バスか、8Aか395のミニワゴン(マルシュルートカ)に乗り、行き先として「コニギルメールニッツァ」と運転手さんにつげる
■15分くらいすると、進行方向の右手に、木々に隠れた紙すき工場が現れる(けっこう分かりにくいので、運転手さんについたら知らせてくれるようアピールしとくのが無難)
<メモ>
■紙すきの見学、体験可(8:30~20:00)
(12:30)